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2007年12月09日

ゴミ屋敷と羽毛布団

着々とゴミ屋敷へ戻りつつある友人Tの家にはエアコンがないんです。

いや、それは別に構わないんですよ。

しかしそれは他にストーブやコタツ等の暖房器具があればの話で。

そのどれもが存在しない友人の家は寒い。

とにかく寒いんです。

冬になれば、摂氏5℃を下回るんです。

まさに「寝たら死ぬぞ!」の世界なんです。

隙間風が吹き込んできて、雪とかちょっと積もる。

それほどに寒いんです。

奴があの家で寝起きしていることが信じられない。

まあ布団被って眠れば大丈夫なんでしょう。

しかし問題は宿泊した者たちの対応ですよ。

私達も逞しいもので。

他の友人らと泊りがけで遊びに来ることがあるんです。

そしたらもう。

寒いったらありゃしない。

部屋の中でも分厚いコートを着込んで談笑ですよ。

強めのお酒飲まないとやってらんないの。

素敵ですよね。

寝るときは毛布が一枚支給されるんですけど。

常識的に考えて。

5℃を下回る部屋で。

雪とか積もってる部屋で。

毛布一枚じゃ寝れないわけですよ。

寝たら死ぬわけですよ。

んじゃどうするかってと。

ダンボールとかを床に敷いて。

ポリ袋を全身に巻いて。

巻いてってか、袋の中に入って。

その上から毛布被って寝るんです。


で。

毎回それだと体力持たないので。

歯をガチガチ言わせながら寝るのは嫌なので。

無印良品へ布団を買いに行かせました。

半分出すからって言って買いに行かせました。

私は仕事なので、真面目な友人Hをお目付け役につけて行かせました。



後日。

改めてゴミ屋敷へ赴くとですね。

布団がワンセット。

キッチリ買ってあるんです。

暖かそうな。

柔らかそうな。

高そうな。

そんな布団。

私が半分出すからって高級羽毛布団買いやがったんですが。

まあ、もともと私が無理に言い出したことなんで。

堪えることにして。

その日は布団に丸まりながら皆で談笑してたんです。

コタツを買えば良かったって後悔しながら馬鹿話に華を咲かせたんです。

もうその時点でみんな気付いてたんですけど。

気付いてたけど、口にしたくないみたいな。

そんな雰囲気だったんですけど。

夜も更けてきて。

そろそろ寝ようかって時。

布団はワンセットしかなくて。

集まったメンバーは家主のTを省いても3人いて。

布団はワンセット。

野郎は3人。

部屋の中は摂氏2℃。



とる手段は二つ。



一つ目は。


一人が布団で寝て、残る二人はダンボールとポリ袋。




二つ目は…。


アレ。




残念ながら、そういった趣味を持った者は誰一人いなくて。

誰が布団で寝るかで熾烈な争いが繰り広げられたわけなのですが。

いくら家主であろうとも、この状況で一人ぬくぬくと眠ることは許さんって。

Tまで布団争奪戦に参加させられて。

えらい騒ぎになってたんですが。

私としては、布団の半額を出したのは自分なわけですから。

この布団を優先的に使う権利があるって言うわけ。

でも友人Hは。

自動車を出して、Tを引き連れて、値引き交渉までして買ってきたのは自分だと、そう仰る。

おまけで来たYは。
お前らの不手際が原因で布団が一つしかないんだから俺が寝る、と。
デンジャラスに手前勝手な論理を繰り出す始末。

こうなると最終的にくじ引きかジャンケンで決めるのがセオリーなのですが。

普通にやっても面白くないってんで。

50メートル走で決めようって狂った意見が飛び出して。

おお、望むところよって勢いで返事しちゃったんですけど。

みんなアルコールが回ってフラフラな上。

喫煙者勢揃いで。

30前のオッサンばっかりで。

それ以前に50メートルなんてどうやって計るんだよ、みたいな。

どこで走るんだよ、みたいな。

そんな話になって。

見晴らしのいい、直線道路で。

適当に50メートルくらいだろってところを決めて。

あの白い車のテールが電柱を越えたらスタートって決めて。


深夜の田舎道で。

オッサン達による。

布団争奪50メートルくらい走が始まったんです。


もうね。

みんな、アゴとか上がって。

ちょっと仰け反ったような格好で。

ドタバタみっともない足音立てながら。

走り出したんです。

月夜を背景に全力で駆け抜けたんです。



一名スリッパで。



勝者は。




家主T。


と。



私。


完全勝利でした。



全身にブルブルと寒さとは違う震えとかきて。

ヒザとかガクガクしてるんですけど。

肺とかギリギリと痛むんですけど。

とにかく勝ったってことで。


「あー駄目…出る出るゲロ出る…」


って電柱に寄りかかるYを無視して。


「ヤベ、クツ片方どっかいった!」


と、オタオタしてるHとか無視して。

ゴミ屋敷へ戻りました。



そんなわけで。

恨めしそうな顔でポリ袋に足を突っ込んでる二人を横目に。

「ふかふかだー♪」

って渋いセリフ吐いて。

やわらかいお布団は気持ちいいーって。

無印良品、いい仕事してますなーって感じで。

嫌味たっぷり、贅沢な香りで。

そのままぐっすりとお休みしたんです。





翌朝。



目を覚ますと。



羽毛布団の中に。




奴らが潜り込んでいた。





とりあえず、蹴り飛ばしておきました。







posted by 水卿 at 22:16| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月08日

ネタ切れと時間切れ

目が覚めたら夕方の5時。

もうどうしてくれようって感じで。

せっかくの休日を寝て過ごしちゃって。

今からブログネタ考えてたら間に合わないってか。

日記書こうにも何もしてないよってか。

それだけで一日終わっちゃうよみたいな。

茫然自失となっていたんですが。



まあ、折角だから何か書こうと思って。

日記は無理だから別のこと書こうと思って。

友人のネタを書こうと思ったんですけど。

やばい、これ一日で終わんないって感じで。

急遽、内容を変更することになったんですけど。

そしたら、もう22:45で。

今、22:45で。

あと一時間しか書いてる時間がなくて。

もう普通の日記くらいしか書けないんですけど。

一日中寝てたんで日記も書けなくて。

もういいや、思い付きでもアップしとけって感じで。

思い付きのネタでも書きます。




「うっうっう…」


「泣いているのか水卿」


「うん…」


「何故だ?」


「辛いことがあったんだ」


「仕事か?」


「それもあるけど、お金のこととか」


「働け」


「働いてます」


「サラ金?」


「やめて」


「他に悩みはあるか?」


「え、お金の話は?」


「他に悩みはあるのかい?」


「‥‥‥‥‥‥‥」


「他に悩みは――」


「…ブログのネタとか」


「童話」


「は?」


「イソップとかグリムとかの童話ネタを書け」


「いや、日記系なんスけど」


「あっそ」


「‥‥‥」


「好きにすれば?」


「…腹立つ」


「他に悩みはないのかい?」


「頭が悪くて…」


「知るか」


「ごもっとも」


「他に悩みはないのかい?」


「恋人が欲しい」


「無理」


「うん…」


「自爆?」


「黙れ」


「悩みは解決したかな?」


「何一つ」


「それはよかった」


「よくない」


「また会おう、水卿くん」


「遠慮します」


「押しかける」


「勘弁して…ってか、あんた誰?」


「高橋です」


「何してる人なんスか?」


「人助け」


「人助け?」


心の処方箋とか売ってます」


「儲かってるの?」


「そこそこ」


「…高橋さん」


「何ですか?」


「金貸して」


「トイチな」







おしまい。






タグ:日記 ネタ 高橋
posted by 水卿 at 23:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月07日

夢と現

給与明細見ながら、ホクホクしてたんです。

皆さんに比べたら雀の涙ほどの額なんですけど。

それでもやはり、福沢さんを数えるのは嬉しいもので。

労働によって得られた賃金を数えるのは楽しいもので。

まだ独身ですから自由に使えるお金なので。

今月は何を買おっかなーって。

微笑んでいたんです。


そしたら。


兄が来て。


「仕事辞めるから」


とか言うんです。


父もやって来て。


「仕事辞めるから」


と、言うんです。


「来月からお前に養ってもらうから」


って、笑うんです。


「お前の給料で食っていくから」


って、仰るんです。


あはは、それ何の冗談?

って笑ったんですけど。

もう皆で決めたんだって。

家族の話し合いで決めたんだって。

そんなこと言い出して。

おいおいおいおいおい。

ちょっと待ってって感じで。

それは何?

どういう意味?

何を言い出すの二人ともって感じで。

ってか、皆の中に私入ってないんですけどって感じで。

私だけ話し合いに参加してないんですけどって感じで。

突然の事態に動揺してたんです。


母の方をチラリと見ると。

苦虫を潰したような顔で。

「来月から厳しいわね」

ってぼやいてるんです。

いやいや。

厳しいどころじゃないですよ。

今までは、父と兄、私の3人が家庭にお金を入れていたので。

それなりに贅沢な暮らしをしていたんですけど。

それが一番安月給の私が養っていくって。

無理だから。

介護職の給料なんて微々たるものだから。

どうすんの来月から?


いやもうほんと。

シャレになんないってか。

アフィリエイトでも始めるか? って感じで。

頭を抱えているわけなんです。

介護の仕事で家族を養っていくのは無理なんで。

転職も視野に入れておかないと駄目かなーと。

宝くじでも当たらないかなーと。

そう、宝くじ!

宝くじってあるじゃないですか?

ほら。

年末ジャンボっつーんですか?

3億円。

欲しいですよね。

人生変わりますものね。

金さえあれば。

銭さえあれば。

京都では「じぇじぇこ」って言うんですけど。

言わないですけど。

金さえあれば。

へーこら働かなくても生きていけるんです。

私の計算によると。

介護職員を定年までやったって。

1億も稼げないんで。

3億つったら、生涯賃金の3倍以上ですから。

もし手に入ったら。

辞表を叩きつけて。

「毎日糞尿処理なんてやってられっか!」

って叫ぶことだって可能なわけです。


まず、当たらないんですが。

当たるはずもないんですが。

どうせ当たらないからって。

「3億当たったら5千万寄付しますよー」

とか。

「1割あげます」

とか。

適当なこと言いまくってるんですけど。

実際当たったらどうしようとか。

これは契約として扱われるのかとか。

税金どうなってんの?

とか。

無駄な心配してるわけなんですが。


もしかしたら。

ひょっとすると。

この300円が化けるかもしんない。


そんな夢みたいなこと考えて。

近くのスーパーで買ってくるんですけど。

遠くまで出かけて買ってくるんですけど。


手元に連番とバラが合わせて40枚あるんですけど。


これで人生変わった。

って夢を見れるのは年末まで。




来月からどうしよう…。
posted by 水卿 at 22:40| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月06日

ガソリンとラブソング

前回ね。

満足した記事を書けた時しか更新しないって書いたけど。

やっぱ取り消し。

中止。

止め。

プレッシャーが強すぎて更新できなくなるんで。

昨日とか一日中パソコンに向かってたけど無理だったんで。

今まで通りで行きます。

今まで通り、ヘボい記事でも載せます。

更新が0時を過ぎても大目に見てやって下さい。



で。



仕事が終わった後。

帰りにガソリンスタンドに寄ったんです。

ガソリンが無かったので。

普通のガソリンスタンド。

セルフじゃないスタンド。

まだスタッフが全部やってくれるスタンド。

へ、寄ったんですね。

今でもそういうスタンドにしか行かないんですけど。

セルフが最近増えてきて。

セルフのガソリンスタンドが増えてきて。

今まで利用していたスタンドも次々とセルフになってきて。

セルフなんて使ったことのない私には恐怖で。

どうやって入れるのアレ?

って、ずっと不思議に思っていて。

こぼれたらどうするんだとか。

間違えて軽油入れたらどうすんだとか。

恐れおののいていたわけなんです。

素人がガソリン弄ったら爆発するに違いないんですけど。

他の人たちは、そんな危険なことを平気でしていて。

誰もが事の重大さを理解してなくて。

そのうち、どこかで大爆発が起こるに違いないんで。

日本はもう終わりだとか。

靖国で会おうとか。

そんなことを考えながら、ガソリンを入れてもらっていたんです。



ガソリンが満タンになったら、どっかに行きたくなって。

友人に連絡とってみたんですけど。

仕事中らしくて繋がらなくて。

仕方ないんで一人で出かけたんです。


運転しながら、どこへ行こうかと考えていたのですが。

珍しいお店でも探そうと思って。

普段は通らない細道なんかを走ってみたんです。

擦れ違いも難しい道を四苦八苦しながら進んでいたのです。

しかし、そうそう面白味のある店に出会うわけもなく。

閑静な住宅街に出ちゃって。

似たような建物が並ぶ住宅に出ちゃって。

もう面倒だから帰ろうと思ったんです。

疲れたから帰ろうと思ったんです、

そしたら。

住宅街を少し離れたところに。

今にも倒壊しそうな喫茶店があって。

喫茶店というか、軽食屋さんがあって。

これは入っておかねばって。

お邪魔することにしたんです。


明るくて清潔な感じの店内は。

ご近所の人たちの憩いの場みたいになっていて。

どっちかというと年寄りの憩いになっていて。

年寄りばかりで。

年寄りしかいなくて。

なんか菓子パン食べていて。

勝手に持ち込んだと思われる菓子パンを食べていて。

店の人はずっと仲間同士で喋っていて私に気付いておらず。

予想を裏切らぬ駄目っぷり。

すっごく楽しくなってきて。

ウキウキしながら席に着いたんですけど。

そもそも店員さんは私に気付いていないわけで。

誰も注文を取りに来ないんです。

そしたらお婆さんが店員さんに伝えてくれて。

私がいることを伝えてくれて。

ようやく店員さんも私に気付いたんですけど。

「見ない顔だね」

注文を聞きに来て、第一声がそれで。

「どっから来たの?」

って詮索してくるんです。

どんだけ無礼な店じゃいって思ったんですけど。

地域に根ざした店はこんなもんかと。

そう納得することにして。

正直に答えたけど、ノーリアクションで。

思わず青筋立ったけど我慢して。

戻っていった店員さんを見ながら。

いまいち居心地が良くないなーって。

よそ者はは居心地が悪いなーって。

聞こえるように呟いていたんですけど。


途中で新しいお客さんが来て。

カップルが来て。

お、若い人が来たって見てたら。

席にも着かずに。

大きなケースからギターを取り出し。

いきなり演奏を始めるんです。

呆然としていたら。

女の方が伴奏に合わせて歌いだすんです。

あっけにとられているうちに終わったみたいで。

ありがとうございましたーってお礼を言って。

ようやく席に座るんです。


何だったんだと、周囲を見渡すと。

老人達は無視して喋り続けるし。

店員さんは奥へ引っ込んで出てこない。

ついでに注文した料理も出てこない。

ますます混乱した私は、そのカップルに話しかけたんですけど。

「今の何?」

って聞いてみたんですけど。

「ラブソングです」

とか言いやがって。

ジャンルはいいからって。

どうでもいいからって。

荒立つ感情を抑えて聞きなおしたんです。

そしたら。

どうも色んなところで歌いまくって知名度を上げる、みたいな。

はた迷惑な行為を繰り返しているらしく。

この店にも何度か来た事があって。

それで、みんな慣れっこになってるみたいなんです。

ようやく合点がいったので。

「頑張ってください」

って社交辞令で返しました。


それはともかく。

店員さんが来ない。

あれだけ大声で歌ったのに店員さん来ません。

嫌われます、このカップル。

それはいいけど。

私が注文した料理も来ない。

コーヒーとサンドイッチしか頼んでないのに。

半時間くらい待っても来ない。


そっと厨房を覗いたら。

誰もいなかった。

店の人、誰もいなかった。


一時間くらい経った頃。

静かに席を立ち。

代金だけカウンターに置いて。

無言で店を出ました。




店の外では。


店員さんが。



ゲロ吐いてました。




もう一人の店員さんは背中さすってました。







帰り道。

知らず知らず、ラブソングを口ずさんでいた。
posted by 水卿 at 15:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月04日

大切でもないお知らせ

ども、水卿です。

ちょっと今、悩んでいます。

ってのは、ブログの記事と更新についてです。


毎日更新を心掛けてはいましたが。

どうしても時間的に厳しいものがあるんですね。

一つの記事を書くのに、かなり時間を必要としているのですが。

大体4〜10時間くらいかかっているのですが。

時間が取れず満足のいく記事を書くことが出来ない。

そんな日が続いています。


もっと時間があれば、良い記事が書けるのに。


そんな思いが日々強くなって参りました。

かといって更新を減らせば、お客さんが来なくなって記事を読んで頂けないってことになりかねません。

どうしたものかと日々葛藤していたわけなのですが。



気に入らない記事を読んでもらうよりは。

満足いく記事を読んでもらった方がいい。

そう思い、更新回数を減らす決意を致しました。


というわけでして。

明日から。

良い記事が書けなかった日は更新を致しません。

量より質で行かせてもらいます。


御理解のほどを。

タグ:お知らせ
posted by 水卿 at 14:23| Comment(3) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月03日

シュークリームとおじさん

友人が携帯電話の機種を変更しに行くって言うんです。

勝手に行けって思ったんですけど。

何やら込み入った事情で自動車が無いらしいんです。

要するに事故って修理に出しているだけなんですけど。

車がないから送ってくれって言うんです。

仕方が無いので一緒に行く事になりました。


大通りにそびえ立つビルディングの3階。

いじめられてるの?

って聞きたくなるくらい隅っこにあるショップで。

何が面白いんだってくらいに笑顔のお姉さんが応対してくれて。

いやがらせかと思えるくらいに、ゴチャゴチャ注文つけてお姉さんを困らせる友人を眺めながら。

何もすることがない私は突っ立っていたわけなんです。

私は何もすることがないわけです。

暇なわけです。

しかも結構な時間がかかりそうな状況なわけです。

何十分も突っ立ってるのは嫌だと思って。

だったら後で迎えに来ることにして遊びにいけばいいやって思って。

出かけたんです。

出かけました。

一応、そう伝えてから出かけたんです。


大通りを挟んで反対側にある。

どでかいビルディングのワンフロアに。

やっていけるの?

って心配したくなるくらい誰もいないブックストアがありまして。

そこへ向かったんです。

時間を潰すなら本屋で立ち読み。

それが一番だと思って向かったんです。

そしたら。

なんか、改装中とか書いてあって入れないんです。

やっていけなかった…。

って感慨にふけってたんですけど。

予定が崩れて私も困ってしまって。

屋外は凍えるくらいに寒くて。

どうしたものかと思案していたんです。



しばらく思案していたのですが。

どこかで食事にしようって思い立ちました。

おなかも空いていましたし。


目的が決まると、急に楽しくなってきて。

鼻歌を歌いながら店を探していたんです。

さだまさしの「時代はずれ」を歌いながら歩いてたんです。


しばらく歩いていると。

乳白色の奇麗な外観をしたシュークリーム屋さんがありました。

この手の店は、大抵、男性だけだと入りにくいものなのですが、

ここは男性でも入りやすそうな雰囲気で。

お客さんの半分くらいが男性で。

店の中では美味しそうに頬張る親子連れなんかもいて。

店員さんも男の人達で。

やつれた顔の哀愁漂うおじさんがいて。

年下と思われる店員さんに。

「○○さん! 数が合ってないっスよ!」

って怒られていて。

ここに決めました。

ここしか無いって決めました。


まあ、そういうわけで。

ストロベリーフォロ…だかフィリップだか、何だか知らないけど。

イチゴ味のシュークリームと普通のカスタードが入ってるのを頼み。

あと他にも色々と美味しそうなのを頼んで。

店内は人でいっぱいだったから、外で食べることにしました。


寒いけどベンチのある場所まで移動して。

缶コーヒーを買ってきて。

さあ、頂きますかって。

ニンマリ笑って齧りついたんです。

ストロベリーなんとかってのに齧りついたんです。

そしたら貴方。

抹茶の味がするんです。

抹茶。

いや、美味しいんだけど。

イチゴじゃなくて抹茶。


あのおっちゃん、しくじりおったなって感じで。

今頃、また数が合わないって叱られてるんだろうなって。

そんな事を考えながら、もう一つ別のを食べたんです。

そしたら貴方、抹茶。

また抹茶。

二つとも抹茶。

どうやったら間違うんだって勢いの間違いで。

おそるおそる三つ目を食べてみたら。

チョコクリーム。

甘さ控えめ、上品なお味。

頼んでない。



もう無言ですよ。

いや、一人なんだから無言なのは当然ですけど。

そういう無言じゃなくて。

言葉も無いって感じの。

しかも全部間違いなら伝説になるんだけど。

間違ってるのは、その3つだけという中途半端さ。



でもまあ、もう一度、あのおじさんに会いたくなっちゃって。

機種の変更が終わった友人と合流した後。


「オススメの店があるんだ」


もう一度、さっきのシュークリーム屋へ行きました。


「計算合わないっスよ! 勘弁して下さいよ!」


怒声を無視して店内へ。

友人へと振り返り。


「奢るから好きなものを頼め」


そういってニンマリと笑いました。

友人は喜んで色々と頼んでいました。

その間、私はジっとおじさんの動きを観察していたわけです。

そしたら貴方。

明らかに挙動不審になりながら。

どれだったっけ?

って顔でオロオロしてるんです。

要するに、一度に沢山の注文を受けると覚えられないみたいです。

メモるか、聞き直すかすればいいのに。

で。

見るからに頼んだのと違うやつを箱に詰めて。

「1020円になります」

って言ってるの。

オドオドしながら。

なんか可哀想になってきて。


「間違ってますよ」


と、言ってあげたんですけど。


「お恥ずかしい、自分でも何を詰めたか分からなくて…」


って落ち込んでおられて。


「いや、それはマズいでしょう!」


と、突っ込んでおきました。




多分。

長くは勤まらないです。




他方。

友人はというと。

自分でも何を頼んだのか覚えていなかったらしく。

注文したのと違うものが入っていたことにも気付かず。

美味しい、美味しいって喜んでました。



残念です。
posted by 水卿 at 22:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月02日

歩行と車椅子

今、ガス探知機の警鐘が鳴っているんですけど。

ガス会社に電話しても誰も出ないんです。

日曜日だから。

日曜日にガスが漏れても会社の人はお休みです。

意味ねぇです。

はい。まだ鳴ってます。

鳴りっぱなし。

明日以降、更新止まったら、多分そういうことです。

窓全開にしても鳴り止まないんで誤報だと思いますけど。

止めたいけど、止め方わかんないし。


まあ、それはともかく。


今日は久しぶりに職場で論争が起こりました。

バトルです。

出勤していた、ほぼ全員の職員を巻き込んでの大論争。

人間関係に響きそうな勢いでの激闘でしたね。



今日は真面目なお話ですから。

介護についてのお話ですから。

面白くもなんともありませんよ。



事の発端は「鬼瓦さん(仮名)」の処遇について。

鬼瓦さんは、下肢の筋力低下によって歩行が困難になっておられます。

誰かの介助がなければ歩行できない状態なんです。

介助があれば歩行できる。

逆に言えば、介助が無いと歩行できない。

近くに介助者がいないと歩行できない。

自由に行きたいところへ行けない。

そんな方なんです。


で。


職員の一人が、自力歩行ができるようにリハビリをして頂こうと。

そう言い出したんです。

リハビリによって筋力がつけば、なるほど、自力歩行はできるようになるかもしれない。

悪くない意見。

この意見が通るかのように思えました。

が。

異を唱えた者がいました。



「車椅子でいいじゃん」




私なんですけどね。

もう、非難轟々。

まあ覚悟はしてましたけど、ここまでとは思わなかったので。

ちょっと驚きでした。

しかし皆の言いたいことも分かります。

車椅子を利用するようになれば、当然今より筋力は落ちます。

それを危惧する気持ちも分かるんです。


ですがね。


鬼瓦さんの希望(ニーズ)は


「自分の足で歩けるようになりたい」

のではなく。

「自分の意志で移動できるようになりたい」

わけです。


長い月日をかけて、リハビリをして。

高齢の鬼瓦さんにどれだけの筋肉がつくんじゃいと。

仮に歩けるようになっても

「勝手に動いたらコケるよ」

とか言って行動を抑制するのは目に見えてるじゃないですか。

「立ったら駄目!」

って言うに決まってるじゃないですか。

それなら車椅子を使って自由に動いてもらった方が本人も喜ぶんじゃないかって。

そう思うんです。

で、そう伝えたんです。

しかしなかなか伝わんなくて。

「それって言い訳じゃない?」

とか言われて。

「なんの言い訳じゃい!」

って喧嘩になって。

そっからバトルですよ。

「筋力が低下したら歩けなくなるでしょ!」

「車椅子で構わないでしょう!」

「それって楽をしたいだけでしょ!」

「人の話、聞いてんのか!」

「自分の足で歩けた方がいいに決まってるでしょう!」

「勝手に決めんじゃねぇ!」


とか、そんな感じ。

これでも結構柔らかく書いてます。

実際はまさに喧嘩だった。


自分の意志で自由に動きたい。


これって人間として当たり前の感情だと思うんですよ。

鬼瓦さんは奥ゆかしい性格だから、忙しそうにしている職員に中々声を掛けらないんです。

声を掛けそびれるうちに、その場で失禁。

ってことも少なくないんです。

こっちが気にしなくたって、向こうは気にするんです、そういうこと。

もうちょい利用者様の気持ちってもんを考えろ!

歩けるようになることがニーズじゃねぇ!

自力歩行なんてのは手段の一つに過ぎねぇんだよ!

真のニーズは、行きたい場所へ行きたい時に一人で行けること、だろうが!

って珍しく声を荒げて怒鳴ります。

車椅子を使えば今すぐにでも可能なんです。

鬼瓦さんのニーズは満たされるんです。

それを何ですか、筋力低下、筋力低下って。

筋力が落ちた人は駄目な人なのですか?


てめぇら利用者をナメてんのか!


って。



意外にも理解を示してくれたのは主任でした。

さすがに私が生まれる前から、この仕事に携わってきたベテランは違います。

「水卿くんの言い分にも一理ある、けど筋力が低下すると現在使っているPトイレ(※1)へも一人で行けなくなるかもしれないね」


※1 
ポータプルトイレの略。簡易トイレのこと。持ち運び可能でベッドの横などに設置する。
非常に便利。デザインはピンキリ。


まあ。

そういうことでリハビリも行いつつ、車椅子も使用するという。

最初からそうしとけって感じの決着となりました。

鬼瓦さんは喜んでいたし。

私の主張もほぼ通った形になったので。

今日は御機嫌でございます。





介護の仕事をしてる方々!

貴方のいる施設に、自分の家族を預けられますか?

私は絶対に嫌。

「年寄り」という生き物を飼ってるって感じがする施設は嫌。

ナースコール鳴らすと怒られる施設は嫌。

失禁すると嫌な顔をされる施設は嫌。

立つと制止される施設は嫌。

お腹が空いてなくても全部食べないと怒られる施設は嫌。


自分が入ってもいいって思えるような施設が一番じゃない?

それってどんな施設?

どんな施設なんでしょうね。

どんな職員さんのいる施設なんでしょうね。



今日は珍しく、真面目な介護のお話。

オチはなし。



posted by 水卿 at 23:52| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月01日

講義とどら焼き

なんか主任に医師会のセミナーに出席してくれとか言われて。

突然言われて。

手当て出すから行ってくれって言われて。

金貰えるなら行きますよと答えて。

行ってきたんです。

仕事が終わってから行ってきたんです。



会場へ赴き。

安っぽいパイプ椅子に座って講義を聴いてたんです。

肩書きが一杯付いた偉い先生のありがたいお経を聴いてたんです。


それはどうでもいいんですけど。

講義の前に渡された紙袋の中身が気になって。

ケーキ屋さんの名前が入った紙袋が気になって。

何が入ってるんだろって気になって。

ペリペリと袋を破いて中身を覗いてみたんです。

そしたら。

どら焼きが入ってるんです。

どら焼き。

なんかマズそうな、どら焼きが入ってるんです。


で。


これはいらんなぁって思って。

誰かにあげようと思って周囲を見渡したんです。

そしたら。

隣の席に、メタポな感じのお兄さんが座っていて。

メタポというより、肥満というか、おデブというか。

そんな感じのお兄さんが座っていて。

講義の最中なのに、ムシャムシャ食ってるの。

どら焼きを。

どら焼きを食ってるの、講義の最中に。

缶コーヒー飲みながら食ってるの。

今、食うなよって見ていたら。

ふと目が合って。

メタポで肥満のおデブと目が合って。

軽く会釈なんかしたんですけど。

彼は私の紙袋を見てるんです。

私の持っている紙袋に視線が向いてるんです。

物欲しげに見つめてるんです。

浅ましい奴だなぁって思ったんですど。

なんか面白そうだったので。

壇上の偉い先生に見つからないように、そっと渡したんです。

どら焼きを。

メタポに。

そしたら、その場でベリベリッって袋を引き裂いて。

礼も言わずに引き裂いて。

人目も気にせず食べ始めたんです。

鼻をふーふー言わせながら必死で食べ始めたんです。

もう何日も食べさせてもらってない子供みたいに。

それを眺めて。

おお、すげぇ…。

って呟いていたら。

壇上の偉い先生に見つかって。

私じゃなくて、メタポで肥満の豚が見つかって。

どら焼き食ってるのを見つかって。


「食うな!」


って叱られてました。



あと缶コーヒーを引っくり返して叱られてました。



他にも何か叱られてました。






講義は二時間もありましたが。


あの豚しか覚えてないです。



タグ:日記 メタポ
posted by 水卿 at 23:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月30日

山と爺さま

夏のことでございます。

燦々と降り注ぐ太陽が、山の木々を大いに沸かせ。

深緑さえ眩しく映る昼下がり。

人里離れた山中に、その爺さまはおりました。

ねずみ色の作業着に身を包み。

一本一本丁寧に樹木の状態を確認しては。

幹を叩いたり、叩いたり叩いたり叩いたりして一喜一憂しております。

知らない人が見れば、認知症でアレな人と勘違いすることでしょう。

しかし樹木に関する仕事を営む爺さまにとって、大事な大事な毎日の日課なのでございます。

その目は優しさに満ちており、爺さまが樹木をどれだけ大切に思っているかを窺い知ることができました。

にぎやかな蝉の声を背中に浴びながら黙々と作業を続けます。

もう何本の木を確認したことでしょう。

おそらく本人も分かっておりませんので、私が知っているはずはございません。

それほどの木々を見てまわったのでございますから、爺さまの顔に疲労が色濃く見えたのも無理なからぬことでしょう。

爺さまは近くに大きく平らな岩があるのを見ると、腰を下ろそうとしました。

しましたが、高齢で視力の衰えていた爺さまです。

目測を誤り、そのまま後ろ向けに引っくり返ってしまったのです。

腰をしたたかに打ちつけ、爺さまは顔を歪めました。








爺さまの家には婆さまがおりました。

いつまでたっても帰ってこない爺さまを心配しておりました。

毎週欠かさず観ているTV番組が終わった頃。

爺さまを探しに、一人、山へと向かうのでした。


「爺さま、爺さま、返事しておくれ〜」


幸いにして夏の頃にございます。

まだ日は沈んでおらず。

山中にあっても道を見失うことはありませんでした。


「爺さまや、爺さまや、どこにおりなさる〜」


しばらく進むと、軽トラックが停めてあるのが目に入りました。

爺さまがいつも乗っている軽トラックです。

しかし爺さまは乗っておりません。

婆さまは山の中を探し続けました。


「爺さま、爺さま、おったら返事しておくれ〜」


その時です。

どこからか声が聞こえたような気がしました。


「爺さま、爺さま、そこにおりなさるんか〜?」



「‥‥‥‥」



「‥‥‥‥」



「‥‥‥‥」



幻聴でした。




婆さまはため息をついて立ち去ろうとしました。

と、その時。


「ワシはここじゃ〜」


爺さまの声です。

今度こそ間違いなく爺さまの声がします。

婆さまは声のする方へと近付いていきました。

そこには、大きな岩の傍に座り込んでいる爺さまがおりました。


「おお爺さま、そこにおったんか」


婆さまは安心して家へと帰りました。





息子達が仕事から戻ると婆さまが何かしておりました。

何かは分からないのですが、何かしておりました。

しかし爺さまの姿が見えません。


「婆さま、婆さま、爺さまはいずこ?」


「山におった」


「まだお帰りになられぬのですか?」


「まだ座っとるんかの?」


「え?」



それからは大変な騒ぎでございます。

一族総出の大捜索が始まったのは言うまでもありません。

頼りになるのは婆さまの記憶のみという頼りなさ。

しかも先ほどとは違い、とうに日は暮れており、明かりの無い山中は真っ暗です。


「爺さま、爺さま、どこにおりなさる〜」


皆、大声を上げて爺さまを探します。

逸れないようお互いの位置を確認しながら山の中を進みます。

木の根につまずき、虫に刺されながらも爺さまの無事だけを祈って探しました。

一時間ほど歩き回ったでしょうか。

先頭を歩いていた息子が叫びました。


「見つかったぞー!」


その声に皆が集まってきます。

大きな岩にもたれかかるように爺さまは眠っていました。

なんとか大事に至る前に見つけることができたようです。

誰もが胸を撫で下ろすのでした。



家へ戻ってきた時、皆の顔には濃い疲労の色が滲んでおりました。

それでもそこには安堵の表情が浮かんでいます。

とはいえ、まだ安心はできません。

何しろ爺さまの容態が分からないのですから。

とにかく本人に怪我の具合を聞いてみることになりました。


「で、爺さまは?」


「え、貴方が背負ってきたのじゃないの?」


「いや、知らんよ、お前は?」


「僕も知らないよ」


「水卿は?」


「いや、知らない」


「‥‥‥‥‥」


「‥‥‥‥‥」





「ってか、婆さまは?」






歴史は繰り返す。






ポリスメンの方々や近隣住民の皆様方のご協力のもと。

無事、二人が救助されたのは、さらに数時間後のことでありました。





風鈴の音色が涼やかに流れる夏の日のことにございます。



posted by 水卿 at 21:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 思い出 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月29日

心の処方箋 第二章

というわけで。


どういうわけはか知りませんけど。


前回に引き続き。


今回もやって参りました。


水卿のお送りする。


世の中の見方を変える処世術。


水卿が教える処世術。


処世術ってか処方箋。


病んだ心に処方箋。













仕事が嫌。


学校が嫌。


家庭が嫌。


恋愛が嫌。


なんか嫌。


もう嫌。




そんな貴方に処方箋。





病んだ心を癒す、水卿の処世術。








第二章   奈落








(水卿の日記、2001年版より抜粋)


最近、ふと思う事があるんです。

この日記(※注 ブログ上ではなく、実生活での日記)を書き始めた頃、自分の中には夢や希望が溢れていました。

しかし現在、私の心は休日の過ごし方しか考えていません。

何か大切なモノを失ってしまった、そんな気がするのです。

失ってしまったモノ・・・それは未来だと思います。


既に決まった勤務表。

ギリギリまで渡されないため立てる事も出来ない翌月の計画。

あるのは、その月の休日だけ・・・

働くってことは大変です。人生が終わるのですから、もはやパラメーターを上げるだけの教育SLG的人生。





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CDを整理していたら、一本の懐かしい曲を見付た。

『WOW WAR TONIGHT 〜時には起こせよムーヴメント』

H Jungle With tの名曲だ。(私的に)

早速、デッキにセット。



スピーカーから流れる、あの日の日常。


思わず涙が溢れてきた。





はぁぁ・・・ブルーブルーブルーよ〜。



「しっかりしろっ!」



ん?

今何か聞こえたよ〜な…。




「オレの声が聞こえるか、水卿!」



!?

な・・・なに!

何事ですか!?




「オレはキミを救いに来た」



だ…誰?

どこにいんの!?




「オレか? オレは希望。キミに光を見せに来た」



き、希望だって!? 

で…でも、私には貴方が見えない…。




「落ち着いてくれ、オレは見るもんじゃない。掴むもんだ!」



希望は見るものじゃない?



「黙れ」



スマン…



「今のキミは進む道が見えないだけなんだ。

けど希望が失われたわけじゃない。

現にオレの声が聞こえているじゃないか」




 し…しかし、暗闇を進むのは怖いよ。



「人生は一度きり、時には度胸も必要なんだ。

さあ! 恐れずに、その一歩を踏み出してみろ」




‥‥‥よし!



「奈落かもよ」



 ヲイッ!!



「ジョーダンだ。

しかし世の中ってのは、キミが考えている程非道くはない。

自分を見てみな。

五体満足。

身体も健康。

家族もいる。

友人もいる。

休日も少ないが無いワケではない。

酒も飲めるし、タバコも吸える。

ゆっくり考えろ。キミは幸せに気付いていないだけだ」




私が…幸せ…?



「そうだ!

世の中にはな、キミが当たり前にしていることさえ難しい人たちが大勢いるんだよ。

毎日ベッド上だけで過ごす老人を見てみろ!

そんな彼らと身近に接しているにも関わらず、キミは自分が不幸だと思うのか!!」




…そうだ、私は若い!

少しずつ 『 福沢さん 』 も貯まってきてる。未来はこれからなんだ!!!!



「人の意見や生き様――それらをよく見、よく考え、自分の生き方を見つけろ!

オレは希望だ。薄れる事はあっても、決して消える事はない!

オレはいつでもソコにいる。見えなくともいい。それを忘れるなよ!!」




ありがとう・・・・・・ありがとう希望!











窓から朝日が差し込んでいた。


私は布団の上で横になっていた。


どうやら眠っていたらしい。


耳を澄ましても、もうあの声は聞こえない。


全て夢だったのだろうか?



しばらく思案し、軽く笑う。


たとえ全てが夢だったとしても。


自らが作り出した幻想だったとしても。


あの時感じた気持ちは本当だ。


だから迷わない。


もう躊躇わない。


働きたくないと思った。


自由が欲しいと思った。


今でもそれは変わらない。


けどそれは過去にしがみ付いているだけ。


未来は前にある。


一歩ずつ踏み出そう。


暗闇でも進んでいこう。


最初は何も見えないかもしれない。


でも、そのうち目が慣れるだろう。


そこに何があるのか。


きっと知らない世界が広がっている。







時計を見上げて立ち上がる。


仕事へ行こう。


本当は、まだ吹っ切れたわけじゃない。


正直、踏み出すのが怖い。


そこは奈落かもしれない。


いや、怖くてもいいんだ。


少しずつでいいんだ。


そう自分に言い聞かせる。


カバンを持って玄関に立つ。


大きく深呼吸。




今から私は未来を紡ぐ。


さあ。


自分の道を歩んでいこう。






「ども、初めまして」



って、あんた誰?



「絶望です」











第二章   奈落


















如何でしたでしょうか?

仕事なんて嫌ですよね。

自由になる時間が欲しいですよね。

特に働き始めた頃は、その思いが強かったように記憶しています。

けど。

それは学生時代と比べ、自由になる時間が減ったことが原因ではないでしょうか?

確かに辛いかもしれないです。

転職したくてもスキルがない。

今の仕事を続けても先は知れている。

働かなくては生活できない。

そんな色々なものがせめぎあって心を押しつぶしている。

違いますか?

あ、違うの?




まあ、でも。

今の自分って、そんなに不幸ですか?

世界的に見ても日本は恵まれた環境にあると思いますよ。

まして、こうやってネットしながら酒を飲んだりして。

最高じゃないですか。

今の貴方は不幸でしょうか?

私は貴方ではないので、何も申し上げることはできません。

言いまくってますけど。




ただ。

自分が立っている場所が。

決して奈落でないことを。

希望は見えずとも、未来は消えないということを。

お気づき頂ければ幸いです。



まあ、要するに。

こんな馬鹿ブログを見る余裕があるくらい

貴方は恵まれてるってこと。







この記事は就職して半年を過ぎた頃に書いた実際の日記から抜粋しております。
その為、一部不適切と思える表現、思想が含まれていますが、当時の思いを重視し、そのまま使用しておりますことを御理解下さいませ。

あと、実生活の日記にもオチをつけているの? とか言わない。
posted by 水卿 at 23:04| Comment(3) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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