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2008年01月16日

本当にあった怖い話2

本当にあった怖い話1 ←前回


後輩のオバチャンがいるんですが。

「幽霊が出た」

と、頭の可哀想なことを言い出すんです。

幽霊が出たって騒いでるんです。

私が出勤してくるなりです。

朝っぱっからです。

朝の6時からです。

このオバチャンは、自称、霊感の強い女で。

何かあると、霊だ霊だって騒ぐ習性があるんですね。

そのうち変な壷とか売りつけられそうな感じのアレなんです。

もう、いちいち相手してらんないので。

「そうですか、よかったですね」

と適当に流して終わるつもりだったんですけど。

すごく話したかったみたいで。

あんまり何度もしつこく食いついてくるので。

根負けして事情を聞くことにしたんです。

そしたら。

「子供が立っていたのよ」

とか言い出して。

「黒い子供が振り向いたらいて、見たらいなかったのよー」

とか、意味不明なこと言い出して。

ウゼェ…。

って思ってたんです。

ところが、その子供の話、どっかで聞いたことのある話なんです。

5年くらい前に先輩から聞いたことがあるような気がしたんです。

で、気になって聞いてみたんです。

「エレベーター前の階段のとこでしょ?」

って聞いてみたんです。

これが失敗だったみたいで。

「なんで知ってるの?!」

って話になって。

「有名な話ですから」

と、ついつい相手の話を肯定するようなこと言っちゃって。

向こうは完全に信じ込んじゃったんですよ。

来る人来る人みんなに嬉しそうに話すんです。

子供がいたのよー。

って何故か嬉しそうに話してるんです。

それだけならまだしも。

水卿くん公認とか言い出して。

なにそれ!?

って感じで。

やめて!

って感じで。

一日中その話で持ちきりになる始末です。


あのね。

常識的に考えて。

老人ホームに子供の霊が出ますかいなと。

子供いませんからと。

子供死んでませんからと。

ため息つきながら説得するんですけど。

日本語通じないんです。

話を大きくするだけ大きくして、そのオバチャンは帰ったんですが。

騒ぐだけ騒いで帰ったんですが。

噂だけが大きくなって。

幽霊が出ること確定、みたいな雰囲気になってるんです。

そしたら他の職員まで。

「そーそー、あそこは前から空気が違う」

とか。

「私もあの辺りで金縛りにあったことあるー」

とかね。

頭の悪さ丸出しトークの爆発ですよ。

勘弁してくださいって感じですよ。

いい年した大人が幽霊、幽霊って。

恥ずかしくないのかと。

しかも子供の。

老人ホームだっつーの!

子供いないっつーの!

アフォかと!

呆れ果ててものも言えなかったんです。

そしたらね。

「そういえば、昔この施設って結核病棟だったらしいよ」

とか、学校の怪談話にありそうなネタが出てきたんです。

もういい加減、ウンザリですし。

私が公認していると思われても嫌なので。

んなわけねーでしょ、と。

疲れた顔で突っ込んでおいたんです。

そしたら主任がね。

「いや、それは本当」

とか、言い出すんです。

へ?

って感じで。

目が点ですよ。


「かなり前の話だけどね、それは本当。調べればちゃんと載ってるわよ」

と、とんでもないことを仰る。

「それに、例の階段の前には以前、安置室があったの。水卿くんんが入社する半年前までね。今は普通の居室になってるけど、あそこの部屋に入居した人って、みんな突然おかしな事を口走るようになって、すぐに亡くなるのよ。○○の住職さんにお払いはしてもらったんだけど…」

想像を絶する発言が続きます。


おいおい水卿。

何ビビってるのさ。

幽霊なんているわけないじゃないか。

生命なんてDNAを残す為だけにつくられたもんだぜ?

バクテリアから進化した生命であるだけだぜ?

知能を持ったのは生き残る為の進化の結果だぜ?

そもそも人間なんて数え切れないほどの細胞という生命の集合体なんだぜ?

理屈に合わないだろ、霊なんてもんわよー。

よし、落ち着いてきた。

霊なんているわけがない。


「でも嫌ねぇ、上がってきたのかしら、この階に」


「‥‥何がですか?」


「その子供よ。前は1階にいたの、私が見たのも1階の時だし」


「‥え、主任も見てるの?」


「あの時は大変だったわよ、各居室の前に盛り塩して」


「あ…それは記憶にある…」


「ああ、水卿くんもその時いたじゃないの。あの頃にはもういたのよ、その子。うふふ、常連さんね」


「笑えないです…」



幽霊なんて信じてません。

信じないけれど。

そんなことを言われて内心ビクビク。

情けなさ120%。

今となって考えれば、アホくさいのは間違いないのですが。

立場のある人間がしみじみいうと。

思わずビビります。

あ、もう全く信じてませんから。

ありえないんで。



まあ、それはともかく。



仕事の最中。

その階段の前を通りましたが。

霊だの何だの。

全く感じません。

清々しい日の光が差し込んでいるだけです。



窓の外には墓地が広がり。


脇には火葬場がそびえ立つ。


施設は結核病棟の跡に建てたものらしく。


居室の入り口には盛塩が置いてある。




そんな素晴らしい老人ホームへようこそ!




本当にあった怖い話1
posted by 水卿 at 23:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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