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2007年11月28日

桃のような思い出

自転車で走り抜ける通学路の途中。

大きな塀で囲まれた赤い屋根の民家の庭先に。

一本の桃が植えてありました。

枝先は囲いを越えて道路まで突き出しており。

春にはやわらかな色合いの花が開き。

夏には熟れた果実の香りが歩道にまで漂っていました。

わざわざ大回りをして通う生徒もいるくらいで。

その美しさと香りは私達にとって魅力的だったんです。


あれから十年が経ち。

自動車で移動するようになり。

交通に不便なあの道は通らなくなってしまったのですが。

桃はいいから給料上げてくれって思うようになったのですが。

あの桃の木の下を通ることはないと思っていたのですが。

ひょんなことから、その機会が訪れました。



職場の先輩と遊びに行ったときのことです。

先輩が車で私の自宅まで迎えに来てくれる予定だったのですが。

待ち合わせの時間を過ぎても現れないので。

携帯で連絡を取ってみました。

話を聞いたところ。

この辺りの地理に詳しくない先輩は。

道を間違えてしまったらしく。

自分が今いる場所がわからないんだそうです。




とりあえず、周囲の状況を聞き。

大体の位置は分かったので。

先輩はそこで待機してもらって。

私が徒歩でそこへ向かうことになったのですが。





その途中。






あの桃の木の下を通ることになったのです。









十年前と同じように鬱陶しい葉。



十年前と同じように虫だらけの幹。



密集するように実る黄色い果実。







え?





あ…あれ?


何コレ?


こんなんだったっけ?


全然香りとかしないし。


いや。


落ちて潰れた果実からは匂いがしますけど。


確かに匂いはしますけど。


それにはハエが集っていますし。


何かが違う。


こんなんだった気もしますけど。


細部が微妙に違う。


全然違う。


もっと幻想的な。


爽やかなイメージだったと思っていたのですが。


何これ?






どうやら。



記憶の中で思い出が美化されていたらしく。



十年ぶりに見る桃の木は。



思い出と大きく異なっていました。





そもそも桃じゃないよ、コレ。








見なきゃ良かった。


そんな甘酸っぱい。


桃のような思い出。




桃のような、思い出。







で。


結局。


あれ何?


何の木?


アンズ?




ラベル:思い出 日記 記憶
posted by 水卿 at 13:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 思い出 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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